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【 A side 】
『・・・・・・』
五条「わざとでしょ」
伊地知「と 仰いますと」
椅子に座った五条先生の膝に突っ伏して、嗚咽を漏らしながら背中を
先程「 座れる? 」と先生に言われたけど、悠仁の
今も、先生が背中を摩ってくれてなかったら呼吸もままならない。
五条「特級相手、しかも生死不明の5人救助に一年派遣はあり得ない。
いくらAがいても、だ」
そう言って私の頭を撫でる先生は、私の 力 をよく知っているから、私を信頼してくれている。
それでも先生は今回は特級相手だから私がいても無理だったと思ってる。
・・・けど、私はそうは思わない。
生得領域の展開もままならない特級、しかも私たちを完全にナメめていた。
私が呪力の出し惜しみなんかしてなかったら悠仁が宿儺に代わることなく特級を倒せたかもしれない。
何してんの、私・・・。
五条「上の連中 全員殺してしまおうか?」
「珍しく感情的だな」
ズッ と五条先生から圧を感じたかと思えば、硝子さんの声が耳に入ったから顔を上げて涙を袖で拭いた。
『硝子、さん・・・』
家入「A、そんなに雑に拭かない。せっかくの
そう言って私の元へしゃがみ込み、ハンカチで優しく 涙を拭ってくれた硝子さん。
その優しさに ぽろぽろ と涙が零れる。
硝子さんはそれも拭い取ってくれると、優しく私の手を引いて悠仁の遺体の元へと連れて行った。
家入「ほら A。最期に見てってやりな」
硝子さんが バサッ と悠仁に被せていた布を取ると、静かに眠る悠仁の顔が見えた。
・・・まるで寝ているだけのように安らかな顔。
『・・・っ。ゆ、うじ・・・、悠仁・・・っ!!宿儺も勝手に私の前から居なくなるの・・・!?やだよ、なんで・・・』
悠仁の手を取って手を繋ぐ様に握りしめると、心臓が抉られている所に目がいった。
宿儺自ら心臓を抉り取って、悠仁に代わった時に絶命したことを聞いたから。
あの時───
.
宿儺「 必ず戻る。 」
.
そう、言ってくれたのに。
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あいか - こんにちは。宿夢あんまりいいの無かったので、神小説で嬉しいです。上から目線ですみません…汗毎日読みます! (4月26日 16時) (レス) id: 0f83f80d62 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 好き!!やっと念願だった小説に出会えたぁぁあー!続き待ってます! (1月26日 17時) (レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - さらさん» わぁぁありがとうございます!!これからも試行錯誤しながら頑張っていきます!lレッツ宿儺沼_( _'ω')_ (11月26日 21時) (レス) id: 3e48fe4f1f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!めっちゃ大好きです!!読みやすくて、めっちゃ格好良すぎ!!恵くん、五条先生推しだけど、好きになりそう〜!!続き楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (11月25日 0時) (レス) @page38 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - ヒカルさん» 遅くなってしまいましたがコメントありがとうございます!ドキドキしていただけて嬉しいです!<font color="#666666">色変えしたい言葉</font>でグレーになります!#666666がグレーです!話題ずらしですが、「*」を題名の前に付けるだけです! (2022年7月3日 20時) (レス) id: 3e48fe4f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナート | 作者ホームページ:@renato_uratuku
作成日時:2020年12月28日 14時