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【 A side 】
これが呪いの王 両面宿儺の力⋯。
指を全部取り込んだらどんなに強くなるのだろうと、驚きつつ、もう安全だろうと宿儺さんから離れる。
『(指、回収しなきゃ)』
宿儺「おい、A。まだ俺の側から離れていいと許可した覚えはない。お前に抱きつかれるのはなかなかに心地良かったのだぞ?」
面白そうに笑いながら私を後ろから抱きしめると、切った特級の体の中心部から 指 を抜き取った彼。
『私がしたくて抱きついたわけじゃ⋯!宿儺さんが、』
宿儺「俺は “離れるな” と言ったまでだぞ?」
『ッ、だって、その⋯!』
宿儺「ふ、愛いな。まだAを
・・・・・・お前がこんな簡単に手の届く距離にいるというのに、なんともどかしいことか」
『⋯宿儺さん?』
彼は私の頬を撫で 髪に口付けると、名残惜しそうに私から離れて 少し遠い位置に立った。
・・・宿儺さんの体温がなくなって寒い。
宿儺「はぁ・・・、終わったぞ!!
不愉快だ、代わるのならさっさと代われ!!
・・・小僧?」
そっか、悠仁が宿儺さんに体を貸しているような状態だから、宿儺さんは強制的に代わらなきゃいけないんだ。
なんて呑気に考えながら、もう使わない 扇子 を手放すと、手元から消した。⋯なんかボロくなった?
とりあえず伊地知さんたちも待っているだろうし 早く戻ってあげないとだよね。
『悠仁!恵くんと野薔薇が怪我してないか心配だし、伊地知さんも待ってるから早く戻っ、』
そろそろ悠仁に代わっているのだろうと、ちゃぷちゃぷ と水音を鳴らしながら近付き、彼の右手を取りながら顔を覗き込むと 私を見つめた目が赤かったことに気が付く。
宿儺「ふん、なんの縛りもなく俺を利用したからな。そのツケで代われないのだろう。
・・・ところで、先刻から俺以外の男たちを気にしているが、嫉妬でもしてほしいのか?それなら作戦大成功だな」
『っ、!そんなことしてない・・・!』
宿儺「どうだか。小僧たちの心配ばかりで不愉快だ。俺が目の前にいるのにだぞ?」
そのまま私の手を掴んで壁に押し付けると 「 この俺の事を小僧と勘違いして握ったこの手もな 」と眉を
少し怒りを含んだような冷たい視線が私を捉えて離さなかった。
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あいか - こんにちは。宿夢あんまりいいの無かったので、神小説で嬉しいです。上から目線ですみません…汗毎日読みます! (4月26日 16時) (レス) id: 0f83f80d62 (このIDを非表示/違反報告)
かな - 好き!!やっと念願だった小説に出会えたぁぁあー!続き待ってます! (1月26日 17時) (レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - さらさん» わぁぁありがとうございます!!これからも試行錯誤しながら頑張っていきます!lレッツ宿儺沼_( _'ω')_ (11月26日 21時) (レス) id: 3e48fe4f1f (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして!!めっちゃ大好きです!!読みやすくて、めっちゃ格好良すぎ!!恵くん、五条先生推しだけど、好きになりそう〜!!続き楽しみにしてます!!頑張って下さい!! (11月25日 0時) (レス) @page38 id: f9b4a84be1 (このIDを非表示/違反報告)
レナート(プロフ) - ヒカルさん» 遅くなってしまいましたがコメントありがとうございます!ドキドキしていただけて嬉しいです!<font color="#666666">色変えしたい言葉</font>でグレーになります!#666666がグレーです!話題ずらしですが、「*」を題名の前に付けるだけです! (2022年7月3日 20時) (レス) id: 3e48fe4f1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナート | 作者ホームページ:@renato_uratuku
作成日時:2020年12月28日 14時