第七話 開幕 ページ9
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意気揚々とグラウンドに向けて歩く。狗巻先輩居ないかな〜なんてキョロキョロしていると、背後から声をかけられた。
「あら、Aじゃない」
『あ、歌姫先生!お久しぶりです!』
振り返る。そこにいたのは、高校生さながらにユニフォームを着こなした歌姫先生だった。
歌姫先生、めっちゃやる気だなぁ。オーラが滲み出てる。もしかして巨人ファンだったりするのかな(偏見)
歌姫先生は私のユニフォーム姿を上から下までじっくり見ると、「…なんか」と呟いた。
『何ですか?似合ってます!?』
「いやまぁ似合ってるけど…。アヤメに似てきたと思っただけ」
『あ、ホントですか?それはそれで嬉しいです!』
へらっと笑う。歌姫先生は一瞬口を閉ざすと…ニヤッと口角を上げた。
「ほんっとそっくりだわー。見るたびに似てくっていうか。さすが姉妹ね、寝惚けた五条に襲われないように気をつけなさいよ!!」
…え?と思う間もなく、私の影に私じゃないもう1つの影が重なった。恐る恐る背後をチラ見する。そこには明らかに不機嫌な…。
『お、お義兄ちゃん…』
「チョット歌姫、まさかこの僕を煽ってる?どんだけ寝惚けててもアヤメとAを見間違うほどとち狂ったことするわけないじゃん??」
「分かんないわよ、何せクソ生意気な五条だからね。おまけにシスコン拗らせてるなんて、めんどくさいことこの上無いわ」
「あ゛??」
「何よ??」
バチバチと分かりやすく火花を散らし始める教師二人。いや辞めてよホント…いい歳したアラサーたちがさ…。
『まあまあ、喧嘩はやめて、ね?せっかくの交流会ですし、仲良く…』
「ああ、そうだった。じゃあ交流会で…アンタんとこの教え子ボコボコにしてやるわ」
「やれるもんならやってみな」
中指を突き立てる歌姫先生と、親指を地面に向けるお義兄ちゃん。
教え子挟んで大人げないことしてる時点で教師失格だと思うんですけど、誰か七海さんとかの常識人連れてきてください(切実)
ーーーーこうして、血気盛んな教師たちにより波乱の呪術甲子園の火蓋が切られたのだったーーーー
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今日の名言or名場面
五条「強くなってよ。僕に置いていかれないくらい」
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