第六話 続行 ページ8
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「俺は構わないですよ」
「どーせ勝つしね」
伏黒くんと野薔薇ちゃんが続くように声を出す。包帯だらけの京都校の人も、「屁理屈だが一理ある」と。
パンダ先輩、狗巻先輩、真希先輩も同意する。まぁ何だかんだみんな"やりたい"んだよね、結局。それがちょっと嬉しかったりする。
「個人戦の組み合わせはくじ引きか?」
真希先輩がお義兄ちゃんに問い返す。お義兄ちゃんはキョトンと目を丸くすると、
「え?今年は個人戦やんないよ?」
はい?????
『え、いやいや何言ってんの。毎年二日目は個人戦やるんでしょ??違う?』
「僕、ルーティンって嫌いなんだよね」
お義兄ちゃんがポイッと箱を虎杖くんに向けて投げる。いやそれどっから出したか聞いても良い??
虎杖くんが、箱の中からガサゴソと紙切れを取り出した。そこに書かれていたのは…
「「野球ぅう??」」
「うお、いたの!?」
背後から覗いていたのは、夜蛾先生と楽巌寺学長。夜蛾先生の反応からしてコレを仕組んだのは先生じゃない…ということは。
『お義兄ちゃん…やったね?』
「〜〜♪」
「悟!!!」
夜蛾先生の怒声が、建物内に響き渡った。
〜〜〜〜〜〜
どーも、主犯・五条悟の義妹のAです。何やかんや競技種目は"野球"ってことになりました。
いやなんで!?私スポーツ苦手なんですけど!!主に球技全般!!!地獄かな!?
制服から野球するための服に着替えながら、ウダウダし続ける。いや交流会できるのはすんごい嬉しいんだけどね…。
「恨むなら自分の兄貴を恨みなさい」
『野薔薇ちゃん…』
「そーだぞ。歌姫なんか人数合わせのために無理矢理選手にされてんだし。アラサーなのにな」
そう。私が入ったせいでただでさえ人手不足だった京都校が更に不利になり、外野選手一人のみ呪術使用可+歌姫先生の参加が決まったのだ。
歌姫先生…一緒に頑張りましょ。ゆうて歌姫先生、結構ノリノリだったけどね…。
『いやでも聞いてくださいよ真希パイセン。つまりですね、今回の野球は基本的に体育大会とか球技大会とかが存在しない我が校において数少ない…狗巻先輩がスポーツをしている姿を見ることができるチャンスなのでは!?』
「…そうだな(棒)」
『うんこれはいける!!勝てるぞ!!!狗巻先輩のスポーツしてる姿を見てキャーキャー応援とかできちゃったらホームラン打てる!』
まるで青春ラブコメじゃないか!!(違う)
私は一気に燃え立つ心をそのままに、更衣室を後にした。
え?野薔薇ちゃんと真希先輩??すんごい冷めた目でこっち見てたけど、それが何か?
*
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今日の名言or名場面
五条「強くなってよ。僕に置いていかれないくらい」
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