第二十一話 中学 ページ27
*
暫くして、肩をおとした新田さんがとぼとぼと戻ってきた。
「新田ちゃん、どうだった?」
「参ったっス…他の3人と同じ死に方っス…。実家暮らしなんでオートロックじゃないんスけど、玄関の前で殺されてるっス。以前から1人で帰宅した際、”鍵が開いてるのにドアが開かない”と他の家族に言ってたみたいっス」
『あちゃー、一足遅かったか』
落ち込む新田さんの肩を叩く。もう一つの目的地である中学校は近所にあるらしいので、5人でぞろぞろ歩いて移動した。
「ご両親も3人との関係はよく知らないって…あ〜唯一の手掛かりがぁ〜」
「ドンマイ!!この中学に何かあるって!!」
中学校の正門を通って敷地に入る。…ふと、何かがひっかっかって足を止めた。目に入ったのは、正門に彫られている中学校の名前。
『浦見東…中学?…ここ、』
隣を伏黒くんが通り過ぎていく。思わずその背中を目で追った。…勘違い、かな…聞いたことがある気がするんだけど。
小さく首を傾げながら皆の後を追いかける。急いで追いつくと、野薔薇ちゃんが頭の悪そうな(失礼)中学生2人を指差して物騒なことを言っている最中だった。
「分かりやすいのがいるわね。ブン殴って更生させましょ」
「なんで?(汗)」
キラキラお目めでブン殴られそうになっている中学生たち。かわいそうに…でも中学生のうちからタバコ吸うのは辞めたほうが良いよ…あとこの学校って髪染めるの許可されてるの??
哀れみを込めた眼差しで中学生2人を見る。すると、唐突に顔色を変えて立ち上がった。
「「おっ、お疲れ様です!!」」
バッと頭を下げられる。
??????え、なに急に???そんなに高校生4人にビビった??明らかに不良のナリしてるくせに??それとも野薔薇ちゃんの物騒発言に身の危険を感じたとか?
「フッ何よ、
「オーラってやつは、隠しても滲み出るもんだからな」
『隠してたの??』
「そういう設定なんじゃないスか」
ドヤ顔をキメる野薔薇ちゃんと虎杖くんを横目に新田さんとコソコソ話す。今度は新田さんが2人に哀れみの視線を送っていた。
不良中学生たちが頭を下げたまま、また声を張る。
「卒業ぶりですね、伏黒さん!!」
………久しぶりだね、この空気が固まる感じ。
野薔薇ちゃんと虎杖くんが衝撃過ぎて原型を留めていない変顔で伏黒くんを振り返った。
「俺、中学、ココ」
やっぱ伏黒くんの中学か!通りで聞いたことある学校名だと思った!(遅い)
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