閑話休題 愛情とは、また ページ24
狗巻棘side
*
『せ、先輩のおにぎりが美味しいって話をしたかったんです…!決して、その、先輩から、あ、ぁああ…ぃされてるとかそんな自惚れたことを考えてる訳では無くてですね…!!』
全力で明後日の方向を見つつ弁解し続けるA。よく見たら耳まで真っ赤になっている。
つい悪戯心が湧いて、ツンツンとAの肩をつついた。
『っ…』
ビクッと肩を揺らす。それでも全くこっちを見ようとしないし、無視までしてきたから、軽く服の裾を引っ張った。
「ツナ」
『な、何ですか…』
Aが恐る恐るこっちを向く。その顔には『余計なことを言ってしまった…』という後悔が分かりやすく表現されていた。
「いくら、昆布」
『…ホントですか?全然、全く、気にしてませんか?気持ち悪いとか思ってませんか??』
「しゃぁけ。高菜、」
コクコク頷く。むしろ、と言って、不安そうに瞳を揺らすAの頭を撫でた。
「ツナマヨ、明太子」
『っ〜!先輩、そういうトコです!!』
ちゃんと"ご褒美"になったみたいで良かった、と伝えた。Aはもともと赤かった顔を更に赤くさせてまた僕から目を逸らした。
何故かムスッとした顔で改めておにぎりを食べ始めるAを眺める。
2個目に手を伸ばして『…本当に美味しいんですよ…』と何故か恨みがましそうに呟いた。
「五目〜」
フフッと笑ってしまう。もそもそおにぎりを頬張り続けるAを見て、
可愛いなぁ、なんて思ったのはさすがに言わないでおいた。
*
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
今日の名言or名場面
五条「強くなってよ。僕に置いていかれないくらい」
112人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ