2 くそくらえ ページ2
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私が白髪と美優をくっつけたい理由はただひとーつ。禪院家に迷惑をかけるため。
私と美優は同じ禪院家で従姉妹。禪院家には全てに腹立つから迷惑投げる。
美優と白髪がくっつくことで迷惑が起こるか?と思っているだろうけど…。よく考えて、禪院と五条だよ?仲悪いじゃん?もしくっついたら、上が大変でしょ?まぁ五条家は巻き込まれたとでも思えば…ねぇ思うでしょ?歌姫ぇ?」
「せ・ん・ぱ・い!…前にも聞いたわよ。もう諦めたら?前にAが会話しているところ見たけど…なかなかアレよ」
歌姫は冷ややかな目で見つめてくる。でも…でもさ。
「諦めたくはないの!だって、真希ちゃんも真依ちゃんも…」
私もだけど好きで禪院じゃないし。
「じゃあ別な方法は?」
今までやったことを振り返る。今思うとすっごいしょうも無い。
「家の障子に穴開けたり、料理に毒は流石にダメだからイナゴ入れたり…後は床ふきで水浸しにしたり、家の鍵穴を」
「もう、もういいわ」
歌姫は手のひらをこっちに向けて言った。
「上手くいかないのはやる前にわかってるわよね」
嫌がらせはどれも後に片付け任されたしね。
「だから、恋ならさキューピッドがいたとしても当事者達の責任じゃん?」
「う…ん?確かに?」
曖昧な返しだけれど多分伝わった。
「でもさ…」
歌姫が話そうとすると向こうに見たことある白髪と前髪の高身長。そしてショートカットの女の子に私と同じ青みがかった黒髪。
「ごめん!後で聞く、じゃ」
「あっちょ!」
とりあえず1000円を置いてカフェを出る。そして近くのコンビニのトイレで化粧をし香水を大量につける。
発声練習をしながらコンビニを出て全力疾走で4人組が向かった動物園へ向かう私は多分やばい。
チケットを受け取ってまずガチの猿を見ながら息を整える。あとは自然に近づいて偶然を装うだけ。
ラッコを見てると背後から声がする。
私は聴覚が今だけ普段より発達してる気がする。
ラッキーカラー
あずきいろ
訳ありっ子の戯言
「疲れてる顔してるよ?大丈夫?」
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作者名:ゆーら | 作成日時:2021年8月10日 11時