体育評定3をなめんな【呪術廻戦】

寝癖 ページ2

さっきの二人はどうすんだ？俺の中の良心が首をもたげる。



そんなん知らない。自己責任だろ。こんな時に他人の心配出来るほど俺はできた人間じゃないし。


学校出たら警察に通報しよ。



一階に続く階段を駆け降りようと背を向けた、刹那、聞き覚えのある声が聞こえて思わず足を止める。後ろを振り返ると廊下の先に見覚えのあるピンク頭。ドリーだ。


なんだ？他には何もいない。てっきり強盗でも入ったのかと思ったんだけど

そういえば、あいつに貸してた漫画返してもらわないと。



「おーい、ドリー」


「あれ、伏見じゃん。なんでここにいんだ？」


これ取りに来た、と手に持ったジャンプを見せる。

それだけのために学校に侵入するかふつー、と言って笑うドリー、もとい虎杖。

お前こそなんでこんなところにいるんだ、と聞けば言葉を濁した。



「それがさ、「お前、呪いが見えてないのか」 」



ドリーの言葉に被せるように話しかけてきた見知らぬツンツン頭


「呪い？てか誰、ドリー知り合い？」

「こいつは伏黒。なんか上から目線だけど先輩達を守ってくれたし多分いいやつだぜ！」



ふしぐろ、

伏黒か。髪も制服も真っ黒だし黒っちでいいな、と1人頷き口を開く



「そっか。つか黒っちその頭どうやってセットしてんの？すげーね」


「黒っ、ち？」


「こいつ気に入ったやつにあだ名つけるんだよ。良かったな伏黒！」


「はあ、あと別にこれはセットしてるわけじゃ」



もしかして寝癖？寝癖なの？？さすがにそうはならんやろ、、


と言いかけてやめた。人を見た目で判断しちゃいけないってじっちゃんが言ってたし。


ドリーだって派手髪でめちゃめちゃヤンキーっぽいのに話してみたら全然いいやつだったしな。
それにしても地毛がピンクの日本人ってどうなのよ。


お世辞にもサラサラとは言いがたい自分の黒髪を月の光にあてて見てみる。


うーん、見事に真っ黒。


べつに金髪になりたいとかそういうわけじゃないけど、こうも黒いと面白みがないよね。

あと髪を染めるにしてもすっごいブリーチしないといけないからハゲそう。

逆裏対偶→←月とツキ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す