〜jaejoong〜約束　９

秘密のプレゼント ページ24

道路を渡って昨日行ったDFSギャラリアに入り、エスカレーターを駆け上ると、ブルガリに直行した


今まで、彼氏とお揃いのリングなんて付けた事もなければ、
相手に指輪をもらってもなんとなく「所有物」にされた感じがして、デートの時にしか指にしたことがなかった


ジェジュンとなら、ペアリングも全然嫌じゃない。

でも私にとってのペアリングは、結婚を意味していて

それを付けるのはもっとずっと後だと思っていた


それでも、今までジェジュンにしてもらった色んな事を思い出すと

その何分の一も返せてない

そんな私をいつも優しく大きな愛で包んでくれる彼に

彼が望むならそのペアリングを、私から渡したい。


昨日の夜、焼き肉屋さんで色んな人にサインや握手を求められても嫌な顔ひとつせず、

私にまで「このお店でよかったよ」と言ってくれた彼

あの時、私からペアリングを贈ろうと決めた


店内のリングケースを見て、真っ先に目に入ったソレを出してもらう


ホワイトゴールドのオープンワークで幅の太いデザイン。

これなら結婚指輪っぽくはないし、ジェジュンも気に入りそう・・・


値段だけは気に入らないけど、思いきってペアで購入した


「日本よりも半額ちかく安いから得しましたね」

そう言って笑う店員さんに、サイズ確認をされた


ジェジュンの指のサイズ・・・


いつも繋いでいる手の感覚を思い出してなんとなくで決めた

合ってるのかな・・・


「サイズ交換出来ますよね？」

「もちろん、出来ますよ」


その言葉を聞いて安心してラッピングしてもらうと、また急いでホテルに帰った


買ってしまった・・・ペアリング

いつ渡そうかな・・・


さっき、こんな私を失うのが怖いと言ってくれた彼の言葉を思い出す


喜んでくれるかな


ドキドキしていた

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