〜jaejoong〜約束　８

会いたかったよ ページ21

いつものコンビニで一人分のショートケーキを買おうと思ったけど、
かなり寂しい女と思われそうでやめた


仕方なしにあんまんを買ってアパートに帰った


・・・イブに一人であんまんっていうのも色気なさすぎだよね・・・・


鍵を開けて玄関を開け、いつものように真っ暗の中

手探りで玄関の電気をつけると、見慣れないものが目に入る


シューズボックスの上に大きく引き伸ばされた写真が

キレイなフレームに収まって飾ってあった


北海道に行った時、大通公園の花壇の前で撮った２人の写真だった


写真の下に


『Merry X'mas！！』


と書かれてある


ブーツを脱いで家に上がると、リビングを隔てるドアまでの数メートルにも

壁に大きな写真がフレームに入って左右に２つ飾られていた


一つは北海道でカニを嬉しそうに食べている私

写真の下には


『大好きな顔』


と書いてある


もう一つは、いつ撮ったのか、ベッドで眠る私の隣で笑ってる彼の写真

それには


『幸せな時間』


と書かれてあった


・・・・・・


驚いて声も出せずにゆっくりとリビングへと続くドアを開けた


「メリークリスマス」


聞きなれた優しい声とともに、部屋の明かりがつくと

そこにはジェジュンが立っていた


・・・・・


言葉が出なかった


テーブルにはたくさんの料理とケーキにワイン

部屋の隅にはクリスマスツリーまで置かれている


そして壁に、今まで彼が携帯で撮ってきた写真が大きくなって飾られていた


ひとつひとつの写真にメッセージが書いてある


２人でピースしてる写真には『ずっと２人で』

私が大笑いしてる写真には『時間よ止まれ』

私が撮ったジェジュンのポーズを決めた写真には『これで俺のもの？』

彼が私の頬にKISSをしてる写真には『愛を込めて』


呆然と立ち尽くしてフレームに入った大きな写真を見ている私に、


彼が言った


「会いたかったよ」

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