検索窓
今日:7 hit、昨日:12 hit、合計:1,393,600 hit

はじめまして ページ23

「わぁぁぁぁぁぁぁ」

自然と声が出ていた


足の先からブワーッと沸き上がってくる感情

【母性】


それ以外の何でもないこの感情


目の前の小さな赤ちゃん

この子がヒロなんだ


助産師さんが抱きあげて

ベッドに座った私へと渡してくれた


A「うわぁ・・・」

また声が出た


かわいい!!!!!!


信じられないくらいかわいい


助「さすがだって今みんなと話してたんですよ。産まれたときからこんなにハンサムな赤ちゃんなかなかいません」

JJ「そうなんですか?」

助「そうですよ〜。目が大きくて鼻が高い」

JJ「あっはっ、僕もそう思ってました」

助「あははは」


A「・・・ヒロ・・・初めまして」

ジェジュンと助産師さんの会話はまったく耳に入ってなかった

ただ、腕の中にいる小さな命が愛しくて

やっと会えた喜びと感動に打ちひしがれていた


あんなに大変で痛い思いをしたのに
そんなことはもうすっかりどこかへ飛んでいて
無事に産まれてくれたことに
ただただ感謝


と、助産師さんがそんな私を見て
微笑みながら言った


助「母乳あげてみましょうか」

A「・・・え!?・・・出るかな」

助「大丈夫ですよ。赤ちゃんに吸われたら自然と出ますから」


そしていつの間にか着せられていた
入院用に用意していた授乳用パジャマの胸の部分を開けると
そこにヒロの顔を近付けた


すると、驚くぐらい強い力で吸いついた


A「・・あはは・・・痛いよ」

助産師さんが横から手を出して
私の胸をマッサージする


助「あ、ちゃんと出てますよ」

A「本当ですか?」

助「はい^^」


よかった・・・・


A「ジェジュン」

JJ「ん?」

A「可愛くてたまんない」

JJ「・・・あっはっ、俺も」

A「産まれてきてくれてありがとうね・・・」

腕の中で
必死に母乳を飲むヒロに言ったら

ポロポロと涙がこぼれてきた

ズルズルと鼻をすすりながら母乳をあげる私の横で

ジェジュンも少し泣いていた

天使→←その後のこと


ラッキーアイテム

革ベルト


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (1507 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
719人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - もう何度も読み返しています〜私も最初のお産で看護師さんがお腹に乗ったんですよ〜びっくりしました〜読むたびに思い出しています。素敵なお話ありがとう。 (2020年5月17日 16時) (レス) id: d7a9babe21 (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - 自分の出産を思い出します(*^^*)微弱陣痛で3日かかったな〜と…今隣で笑う娘も19歳になりました!ヒロ君の成長も楽しみ(≧∇≦)新しいお話しも、以前のお話しもホントに素敵な言葉ばかりで幸せな気持ちになります。素敵なお話をありがとうございます! (2015年12月30日 23時) (レス) id: c9a2be6722 (このIDを非表示/違反報告)
ともりん(プロフ) - 何日かかったかな…家事、ほったらかして一気に読みました(*^^*)ジュエルさんありがとう☆すごく胸がドキドキキュンキュンして感動の涙まで流しました(T^T)次の作品もすっごく楽しみに待ってます(*^-^*) (2013年2月5日 16時) (レス) id: 390d9729ec (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - 何度よんでも最高です。ジュエルさん本当にありがとうございます! (2012年10月7日 22時) (レス) id: 061fa96b47 (このIDを非表示/違反報告)
やっしー - 最高! (2012年8月3日 6時) (レス) id: 25e0dd482c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ジュエル | 作成日時:2011年12月3日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。