〜jaejoong〜約束　Hello Baby編

チャンミン ページ11

AM12:09


日付が変わってしまった

看護師さんの言った通り

【今日中】に産めなかった


それどころか

まだ陣痛は１５分間隔のまま

子宮口もほとんど開いておらず

もちろん破水もまだ。


だけどこの微弱陣痛っていうやつは
慣れるどころか
ますます強くなっていってる感じがして


A「きた・・・痛い痛い痛い〜〜〜〜〜」


背中を丸めて
我慢しきれない声が
この部屋に定期的に響いていた


CM「この辺ですか？」


看護師さんに


「腰をさすってあげると痛みが和らぐんですよ」

と教えられたせいで

私が痛いと言うたびに

台本を置いて腰をさするハメになったチャンミン


夜ごはんは、お母さんたちのお土産のお鮨

だから一歩もこの病院の外に出ず

ずっと傍につきっきり。


お母さんは家と病院を行ったり来たりで

チャンミンがいるからか

安心したように、あまり顔を出してくれない


A「ごめんね・・・お母さん戻ってきたら帰っていいから」

CM「・・・大丈夫ですから。もっと強い方がいいですか」


いつになく優しいチャンミンに
泣きそうになってしまう


産まれて初めて経験する痛みと
これから待ってるお産の不安と
ジェジュンが最終の新幹線に間に合わなかったショックが

チャンミンのお陰で随分と楽になっていた


大きな手で腰をさすってくれる

ジェジュンよりもずっと大きな手


部屋の外では陣痛室から分娩室に行った妊婦さんの

壮絶な叫び声が何度も聞こえていた


あんな声出すなんて恥ずかしい


とは思えず


あんな声が出るほど痛いんだ


と、怯えていた


CM「女の人って偉いですね・・・。死ぬ思いで子供を産むんだから」

腰をさすりながら独り言みたいにつぶやいた


A「・・・自分の奥さんがあんな大声出したら恥ずかしくない？」

CM「我が子を産んでくれるんだから恥ずかしいなんて思わないです」


よかった・・・
ジェジュンもきっとそう思ってくれるかな


CM「いい加減出てこないと、産まれてから遊んであげないぞ」


痛みが少し治まって一息ついたとき

真顔で私のお腹に向かって言うから

思わず笑った私を見て

いつもの不敵な笑いを見せてくれた

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