〜jaejoong〜約束　Hello Baby編

10センチ ページ17

１０月３日 PM4:45


陣痛が１分間隔になり

こうなるともう間隔なんて言うのはなくて

ずーーーーーーーっと痛い。


飲まず食わず、寝れずの体が

一瞬、陣痛が治まると意識を失うけど

猛烈な痛みで目が覚める


付き添ってるジェジュンも
そんな私を見て
心身ともにグッタリしていた


子宮口が１０センチになればヒロは出てくる


そればかり考えて

痛みと戦っていた


A「なんか・・・もう産まれそうなんだけど・・・」

JJ「えっっ！？！？！？」

A「もうダメ・・・いきみたい・・・出てきそう・・・」

JJ「ちょ、ちょっと待って！！！」


慌ててナースコールを押す彼

看護師さんが飛んできて子宮口をチェック


「うん、まだですね〜。今８センチだからもうちょっと。いきんじゃだめですよ」

あっさりと言い放って出て行った


A「こんなに痛いのにまだってなんで！！泣」

JJ「あとちょっとだから・・・頑張って」

A「もう頑張れない！」

JJ「A・・・・・」

A「もう赤ちゃんいらない！！早くこの痛みから解放して！！！！」

JJ「・・・・・・」


悲鳴に近い声で言ったら涙が止まらなくなった


返す言葉もないジェジュンは
黙って腰を摩り続ける


A「こんな親不孝な赤ちゃんいらない！！！」

感情が昂って
さらに悪態をついてしまった


そしてそのまま１時間は

私のぐずぐず泣く声と
痛みに耐えるうなり声だけが響いていた


JJ「ヒロ・・・大丈夫だから、安心して出て来ていいよ」

力強くマッサージしながら
優しくお腹に話しかけた時

「失礼しまーす」
と、部屋のドアが開いて
また子宮口のチェック


「あ、１０センチになりましたね。分娩室に移動してください」


PM６：００

やっと

分娩室へ行けることになった

分娩台まで→←涙声

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