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守れなかった約束 ページ7

A「わざわざ外で待っててくれたの?」


嬉しそうに言った私の顔を、暗がりの中じっと見つめた


A「・・・なに?・・あ、元気君、起きてたの?久しぶり〜」

その彼女の視線を避けるように、元気君の指と握手する私


よ「ふ〜ん。私を騙そうとしても無駄だからね。取りあえず入ろう」

不機嫌な顔で、マンションのエントランスに入って行った


A「旦那さんまた出張?」

よ「うん」

A「そっか・・・あ、お土産スーツケースの中だから持ってきてない・・」

よ「そんなのどうでもいい」

A「・・・・」


エレベーターを待つ間、乗ってる間、よっしーの家に着くまで
とても気まずい空気が私を取り囲んでいた


よ「あんたって昔っからそうだよね」

家に入ってリビングのソファーに座った私に
いきなり真顔で責めた


よ「どーでもいい事の時はすぐ来るくせに、大事なことの時は自己完結してから結果報告だけ。」

A「そ、そんなことないでしょ」

よ「ある。今まであんたが付き合ってる人と別れる前に
『別れるかもしれない』とかって相談に来たことないじゃん」

A「・・・そうだね」

よ「でも今回はワケが違うでしょ。婚約してたんだよ?
お互いの家族にも会って、そんな立派な指輪まで貰ってるのに」

よっしーが私の左手薬指に目をやった


忘れてた


薬指にはジェジュンがくれた、大きなダイヤの指輪が光り輝いていた


これを指にはめてくれた時
膝まづいて言ってくれた


『A、いつも俺を幸せな気持ちにさせてくれてありがとう。ずっと俺の傍にいてね』

言った後、そっとここにKISSしてくれた


本物の王子様みたいで
感動で言葉が出なかった


もう幸せな気持ちにさせてあげられない私
傍にいる約束さえ守れなかった


左手の薬指を触りながら、ぼーっとうつむく私に


よ「・・・重症だな。なんでこうなる前に来なかったの?」


立ち上がるとキッチンに行って
コーヒーの用意を始めた

バカなこと→←泣かない自分


ラッキーアイテム

革ベルト


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はる(プロフ) - はじめまして!!はると申します。涙が止まりません!!こんな素敵な作品に出会えて良かったです( ☆∀☆) (2015年9月18日 10時) (レス) id: 4a5b98066f (このIDを非表示/違反報告)
のんゆちょ(プロフ) - 2回目読み直してるんですが、涙腺崩壊しました。゚(゚´Д`゚)゚。ユチョペンなのに、ジェジュンに溺れてます(笑) (2014年2月8日 3時) (レス) id: 370935d6a5 (このIDを非表示/違反報告)
naepon(プロフ) - どうも~。やばい!やばい!やばい!ジュエルさん、ほんとにすごいです!何度読んでも泣いちゃいます。 ジュエルさん、大好き。 (2014年1月25日 22時) (レス) id: 611870be34 (このIDを非表示/違反報告)
terupine(プロフ) - 娘の合格発表をみに行く途中なのに二人のことが気になって泣きながら読んでいる横で娘の冷たい視線…こんな母を許して〜でもジェジュンも娘もハッピーで何よりです (2013年3月11日 10時) (レス) id: b3c9e86178 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - またまた最初から読み返しててやっぱりこの回は号泣。本当に小説でほしいです!! (2012年8月29日 23時) (レス) id: 061fa96b47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジュエル

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