〜jaejoong〜約束　５３

同じ雨の日 ページ34

口元を隠して泣いたけど

押し殺したはずの声が押し殺せなくて


JS「・・・泣かないで」

歌い終わったジュンスが
悲しそうな声を出す


A「・・・ごめ・・」

JS「A・・・大丈夫だから」

声にならない声で謝る私に
落ち込んだ声で励ますジュンス


JS「僕はAのソウルメイトだから・・・ソウルメイトが泣いてたら僕も悲しい」

A「うん・・・」

JS「僕が笑ってたらAも笑う？」

A「・・・うん」

JS「分かった。僕もAが笑ってたら笑うから。ソウルメイトだから」


『ソウルメイトだから』


ジェジュンの恋人じゃなくなっても
私たちはソウルメイト

それは変わらないんだよって言ってくれてるんだと思って
声が出ない代わりに、一生懸命頷いていた


電話を切ってからも、ジュンスの歌った曲が頭から離れず


【初めて出会った日のこと 覚えてますか？】

一番最初のこのフレーズに
ちょうど空から降ってきた雨を重ねて

蒸し暑い部屋でひとり
窓の外を見ながら泣いた


あの日はこんなに暑くなかったけど
場所もここじゃないし
私は２年、若かった


でも同じ雨の日


それだけで、気持ちがあの日に戻って


【今 逢いたいあなたに 伝えたいことがたくさんある】

ずっとずっと歌っていた

ジュンスの声で


『逢いたくて いま』


こんなにも今の私に当てはまる曲もない

雨がひどくなって

空もすっかり暗くなった頃

お母さんが帰ってきた

お母さんの手→←逢いたくて　いま

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