〜jaejoong〜約束　５３

願い事 ページ32

相変わらずジュンスの日本語はすぐに理解し難い


だけど


『恋人だった』


過去形で言った


私はやっぱり彼らにとってもう過去の人間なんだ


胸にグサリと刺さった言葉


気にしないフリで話そうにも
声が出てこない


JS「もしもし？・・あれ？A？」

黙る私にジュンスが不思議そうな声を出す


A「・・・うん、聞こえてるよ」

JS「なんでそんな元気ないの？」

A「大丈夫」

JS「大丈夫じゃないの分かってるけど・・・」

A「え？」

JS「・・・お願い言って。なんでもいいから。」


ちぐはぐな会話だけど
ジュンスが精一杯私を気遣って想ってくれてるのが分かる


電話の向こうで少しオロオロしてる姿が想像出来て

過去になった私でも

ソウルメイトとしては過去にはなってないと思い直して


A「じゃあ・・・ジュンスの歌が聴きたい」

なんとなく言ったお願いはこれだった


JS「歌？僕の？」

A「うん」

JS「そんなのでいいの？」

A「そんなのじゃないよ。アジアの宝の歌声を独占なんて贅沢すぎる」

JS「うはははっ分かった。じゃあ・・・あ！東方神起じゃなくてもいい？」

A「全然いいよ」


むしろ今はそのほうがありがたいくらいだ


生でジュンスに東方神起なんて歌われたら
例え電話越しでも号泣してしまう自信がある


東方神起以外の曲と聞いてほっとしたのも束の間


歌いだしたジュンスの声に

その歌詞に


声を押し殺すことも出来ずに

私は泣いた

逢いたくて　いま→←果たせてない約束

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革ベルト

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