〜jaejoong〜約束　５３

感情 ページ25

リビングにひとり、つけっぱなしのテレビの音がBGMで

ここに座ってお父さんと話していたジェジュンを思い出していた


お父さんのくだらないダジャレに、一瞬不思議そうな顔をして
楽しそうに笑う


息子が出来て嬉しいと言ったお父さんに


『幸せにします。お父さんとお母さんの期待を裏切らないように精一杯努力して
お父さんとお母さんみたいな夫婦になりたいです』


まっすぐにお父さんを見つめて
少し照れながら言った


ジェジュンはなにも裏切ってない

一生懸命私を愛してくれてたし
精一杯幸せにしてくれてた


私がこうなる前

時々見せた不安そうな顔


私が自分で気付く前から
ジェジュンはきっと感じていた

私の中の不安

ジェジュンに伝染して

だけど何も言わないで

私の気持ちを信じて

じっと傍にいてくれた


ジェジュンの出していたSOS
まったく気付かず過ごしていた

振り返ればたくさんあったのに


他のことに気を取られる私に
「俺のことだけ気にしてて」と言った


「もう子供作ろうよ」って言ったのも不安から？

あの日、チャンミンが家にいた日

なにも言わなかったのも
チャンミンが落としていった携帯を見て見ぬふりをしたのも

口に出したら壊れると思ったんだ

私とジェジュン

２人はそんな危なっかしい場所にいた

それにジェジュンは気付いていた

壊れそうな関係を必死に守ろうと
口に出さずにじっと耐えて
私の気持ちが安定するのを待っててくれた

だけど私は手放した

ジェジュンの手を

自ら離した


許してくれるかな


思った瞬間

自分のこの感情に驚いた


許して欲しい

私はジェジュンに

許して欲しいと思ってる


それは

戻りたいと

意味しているのと同じだった

唯一→←思い出すのは

ラッキーアイテム

革ベルト

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