〜jaejoong〜約束　５３

見逃し ページ3

虹川さんと会ったのはもう日付が変わろうとしている時間で

目に着いた居酒屋にパッと入った


静かな店で語り合う気分ではなかったから
ガヤガヤしてる店内がありがたかった


虹「こんな店でなんですけど、今夜こそ奢らせて下さいね」

テーブル席に向かい合って座って、メニューを楽しそうに見てる


ユンさんもそうだけど、夢がある人というのは
どんなシーンでもキラキラしてるな


こんな居酒屋でただメニューを見てるだけなのに
とてもキレイで見惚れてしまうのは
その容姿のせいだけじゃない気がした


ビールが来て、適当に頼んだ料理が来て
乾杯をした直後、虹川さんが言った


虹「ケンカでもしましたか？」


まだ数回しか会ったことのない人に分かるぐらい
私って顔に出るのかな


無言で頬をさする私に


虹「あはは、顔にも出てるけど、携帯。テーブルの上に出さないから」

相変わらず豪快に笑って、ビールを飲んだ

そう言えば前に、携帯をテーブルに出して気にするのは恋人がいる証拠だって言ってたっけ


携帯をバッグから出そうともしなかった私に気付いた虹川さんに驚いて
無意識に携帯を気にしていない自分にも驚いた


A「ケンカはしてません・・・大丈夫です」

作り笑顔とばれると分かって笑う


虹「・・・そっか。ならよかった」


作り笑顔と分かって

それを見逃してくれた

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