〜jaejoong〜約束　５３

宝物 ページ28

父「Aちゃんも一緒に京都行こうか」


お父さんとお母さんに挟まれてジェジュンを思い出す私に
いきなりお父さんが言った


父「３人で旅行なんてもう何年もしてないし、一緒に行こう」

A「いいよ私は。お邪魔だし」

母「大丈夫よ。ホテルの部屋は別にするから」

A「・・・・・」

父「はっはっはっは、そうだな、夜は遠慮してもらおう」

A「はぁ・・・夜だけじゃなく、昼も２人っきりで過ごして。ルルちゃんと留守番しとくから」

母「あら、遠慮することないのに」

A「遠慮してない。ほんとにいい。旅行する気分じゃないから」

オフロに入ろうと、立ち上がった私の後ろで


父「じゃあ今度はジェジュン君と４人で行こう。」

母「あ、そうね。それがいい。わぁ〜楽しみ」


一体なんで泣いていたのか
ジェジュンとどうなってるのか


そんなことは何も聞かず
楽しそうに話してる


お父さんとお母さんの中で
私とジェジュンはもう絶対的な関係なんだ


お父さんとお母さんのように
誰から見ても仲のいいお似合いの２人


私たちもそうだったのかな


お似合いだね
もう２人は２人で一つだね
ヌナとヒョンはもう大丈夫だから


そんな言葉をたくさん聞いたのに
聞き流していた


その日は布団に入ってから
いつも以上に眠れなかった

ジェジュンと別れて
何時間もぐっすりと眠れた日はなかったけど


その日は特別、なぜか気持ちがそわそわして


枕元に置いた携帯を、何度も手にしては戻す

電話しようかどうしようか


置物になった携帯を
宝物みたいに握りしめていた

踏み出す勇気→←運命

ラッキーアイテム

革ベルト

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