〜jaejoong〜約束　１５

彼の夢 ページ6

延々と走る車に、また彼のほうを見ると目が合った

優しい顔で嬉しそうにしてる


A「なに？どこに向かってるの？」

JJ「ん？そんな遠くは行けないから、俺がしたかったことをしに行く」

A「したかったこと？」

JJ「うん、そう。Aといつかしたいなって思ってたこと」


なんだろう・・・？


しばらくすると、車が河川敷を走り、川沿いの入口に入るとそこで停まった


A「ここって・・・漢江？」

JJ「そう、天気がいい日はここでバーベキューとかビーチバレーとかやってる人が結構いるんだけど
今日は雨だから誰もいないね」


そう言うと、後部座席からビニール傘を１本取りだした


JJ「俺さ、雨が降ると、あの日を思い出すんだ」

A「え？」

JJ「Aと出会った日。Aが俺に、傘をくれた日」


真っすぐに、漢江に降り注ぐ雨を見つめてる


JJ「雨の日って、お気に入りの靴は濡れるし髪型も決まんないから
今まであんまり好きじゃなかったんだけど、あの日以来すごく好きになった」


そう言うと、私の方に顔をむけた


JJ「いつかAと雨の中を、２人で傘さして歩きたいって、そう思ってたんだ」


車の外に出ると、助手席のほうにまわってドアを開けた


JJ「来て。一緒に歩こ」


体を曲げて助手席にいる私を覗きこみ
片手で傘をさしながらもう片方の手を差し伸べる


その顔が、本当に嬉しそうで


キラキラしていた

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