〜jaejoong〜約束　１３

スペシャルゲスト ページ22

A「これ、受け取ってください」

まだ泣いている彼女にコーヒーを出すと、
一緒にジェジュンからもらったチケットの入った封筒を差し出した


彗「なんですか？」

顔を上げて私を見つめる


A「今朝、いきなり彼から貰ったんだけど、どうしても行けなくて。
彗さんが行ってくれたら嬉しいんだけど・・・」


そう言うと、封筒から中身を取り出して驚いている


彗「これって・・・え、明日？」

A「仕事、休めないですか？」

彗「・・・・行ってもいいのかな・・・」

A「よかった。帰りの新幹線のチケットがないのは、
多分土曜泊まってもらうつもりなのかな？って思ったんだけどどうしようかな・・・」

彗「大丈夫です。それは自分でなんとかしますから」


そう言ったその瞳に、もう涙はなかった


彗「嬉しいです。一度でいいから生で観てみたいって思ってたんで・・・」


チケットを見つめながらそう言った


席はアリーナの前方だった


ユチョン、気づくかな

気付いてほしいな


そして、その後２人でもう一度会って話をして欲しい


彼女を見送ったあと、一人ソファーに座って色々想像していた


時刻はPM9:00


19時開演の今日のライブ、今頃もしかすると

『TAXI』を歌っているかもしれない


ユチョンが泣かずに最後までちゃんと歌えてますように


そう願いながらジェジュンにメールをした


『明日のライブは行けなくなりました。
代わりにスペシャルゲストを送ります
楽しみにしててね』

私たちの思い→←お客様

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す