〜jaejoong〜約束　12

両隣 ページ30

土曜


広島グリーンアリーナ


チケットに記された座席、スタンド１８列に着くとなんと実質スタンド６列目だった

ほぼ真正面のブロックだから、ステージは遠いけど
なぜか最前列が１２列目から始まるこの会場も思ったよりも狭くてテンションがあがる


と、隣の４席に若い男の子たちがぞろぞろと入って座った


そうか、広島は一人4枚まで申し込み出来るんだっけ
それにしてもめずらしいな、男の子のファンなんて。しかも４人


少しじっと見てしまった。

すると、そんな私の視線に気づき声を掛けてくれた


「お姉さん、一人ですか？」

A「えっ？あ、はい」

「東方神起のコンサートは何回目ですか？」

A「何回目だろう・・・もう数え切れないです。笑」

「へぇ〜、僕たち、初めてなんですよ。」

A「そうなんだ。ところで、何歳？」

「１７歳。高２です。お姉さんは誰のファン？」

A「私はジェジュン。みんなは？」

「僕たちは、ユノ、チャンミン、僕がジュンスでこいつもジュンス」

A「えージェジュンいないの？ユチョンも」

「残念ながらいないっすね〜」


そんな会話に笑っていると、反対側の人にも声を掛けられた


「あの・・・」

A「はい？」

振り返ると、少し年配の女性と中学生くらいの母娘がいた


「ジェジュン君の彼女さんですよね？」


お母さんのほうが、私に言った


A「あ、あぁ〜・・・はい、そうです」

「やっぱり。私たち、ジェジュン君の大ファンで、
色々動画とかも見てるんで、多分そうじゃないかなってさっきから話してたんですよ。
握手してもらってもいいですか？」

A「私なんかでいいんですか？」

「ジェジュン君の彼女と握手したら、ジェジュン君と間接握手した事になりますから」


・・・なるほど、だからみんな私に握手を求めるのかな


その母娘２人と握手をすると、隣の男子高校生が言った


「お姉さん、ジェジュンのファンとか言いながら彼女だったんだ」

A「えっ？あ、あはは・・まぁね・・・」

「なんだそれ〜！ってか、なんで彼女がこんな所に一人で？」

A「いや、私もファンなの。だからいいの」


そう言うと、高校生の男の子も、母娘も、みんな笑っていた

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