〜jaejoong〜約束　１０

似てるのはどっちに？ ページ29

ユンさんに会う前、
ハワイで電話をした時からみんなが私に毎日会ってるみたいだと言って笑ってた


帰国してソレがユンさんのことだと分かってから、
彼女と会うたびに似てる似てると言われてきたけど


そう言えば、私は１度もユンさんに間違えられたことはなく、彼女が私と間違えられてばかりだった


「そういう所もヌナっぽい」

「今の言い方ヌナみたい」


こんな言葉はたくさん聞いたけど


「そういう所がユンさんに似てる」


こういう言い方はされた事がなかった


「なんかさ、みんなにAに似てるって言われるたびに
Aにコンプレックスを持つようになったって言ってたよ」


彼のこの一言に、なぜか罪悪感を感じる


「なんで？ユンさんの方が、みんなと毎日一緒にいて、
韓国語も話せて、美人だし、コンプレックス持ってたのは私の方だよ・・」


「でも実際みんなは、ユンさんはAに似てるって言うけど、Aがユンさんに似てるって言わないじゃん
ユンさんはそういう所が段々辛かったんじゃない？ま、俺は２人が似てるなんてぜんっぜん思わないけどね〜」


「ユンさんにもそう言ってあげた？」

「え？」

「私とユンさんが似てると思った事ないって、言ってあげた？」

「あぁ、そんなの毎日言ってるよ。だから俺のとこに来たと思うってさっき言ったじゃん」

「それで、ユンさんは何て言ってたの？」

「ん〜、、なんか今、他のアーティストの担当の話しもあるらしくて、そっちに行こうかどうしようか、って」

「行くのかな」

「それは自分で決めて下さいって言ったけど」

「行ってほしくない？」

「あっは！そんなの、どっちでもいいよ。Aがいれば」


『Aがいれば』


またこんな、歯の浮くような事をサラッと言ってのける


でも今は、その歯の浮くような言葉が胸に響いて


何か言えば泣いてしまいそうだった

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