〜jaejoong〜約束　１０

成田到着 ページ1

成田空港


楽しかったハワイ旅行もあっという間に終わり
自分たちのスーツケースが出てくるのを待っていた


「ユノたち、もう着いたかな。電話してみよう」


そう言ってるとジェジュンのスーツケースが回ってくる

耳に電話をあててスーツケースを取りながらしゃべりだした


「あ、ユノ？今もう荷物取って出れるんだけど、どう？」


・・・どう？ってファンはいる？って事だよね・・


ジェジュンの顔を見ると、私をチラッと見て、
被っていたニット帽を私の頭にポンと乗せた


やっぱり・・・・


私のスーツケースも取ると、ちょっと深呼吸をして出口に向かう


２人分のスーツケースや入りきらなかったお土産を乗せたカートを押す彼の後ろを、
渡されたニット帽を深く被って歩いた


自動ドアを開ける寸前、彼が振り返って言った


「ココ持って」


自分の着てるダウンの裾を指してる

手が繋げないから、ってことらしい


「いいよ。大丈夫だから」

「いいから」


片手を掴んで握らせた


自動ドアが開くと、例のごとく悲鳴にも似た歓声が聞こえる


キャーーーーーッッ


ロープを張って警備員さんが押さえてくれてるけど、格好ばかりになってしまってる


「ジェジュン！」


黄色い歓声に混じって聞きなれた男性の声


そこにはやっぱり４人が立っていた


手を振って笑顔で出迎えてくれる４人に待ち構えていたファンが殺到すると、
ジェジュンが早足でその場をすり抜けた


と、いきなりジェジュンの押していたカートをひとりの女性が割り込むように押し


「こっちです！！」


と、私たちの前を半分走るような早さで歩いて行く


・・だ、誰？


ジェジュンも少し驚きながら、取りあえずついて行くと

見慣れた黒いバンの前でその女性が荷物を降ろして車に積んでいる


JJ「あの・・・・」


「とりあえず、乗ってください！！」


その女性に言われるまま、２人でバンに乗り込み、後ろを見ると

荷物を積み終わったその女性が今度はもみくちゃにされてる４人の元へ走って行き

一生懸命４人を守りながらこっちに向かって歩いてる


けど、どう見ても守りきれてない


どっちかというと、４人に守られてしまってるような感じだった

見知らぬ女性→

ラッキーアイテム

革ベルト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す