〜jaejoong〜約束　１０

電話の声 ページ11

ハワイから帰って２週間


すっかり通常通りの生活に戻り、
ジェジュンは新曲のプロモーションでとても忙しくなっていた


宿舎には寝に帰るだけの毎日で
その日の電話の声もとても疲れていた


AM1:40


「・・・もしもし？」

「A？ごめん、起こしちゃった？」

「ううん。お疲れ様。もう宿舎？」

「うん・・・疲れた〜」

「なんか、声変だよ。大丈夫？」

「Aの声聞けたから大丈夫」


電話を切ったあと、
少し気になりながらも次の日も仕事の私はそのまますぐに眠ってしまった


翌日


金曜日


定時を回って、休憩しようとコーヒーを買ってそれを飲みながら携帯を見ると、
２時間前にユチョンから着信が残っていた


なんだろう？


PLLL PLL・・・


「もしもし？ヌナ？」

「あ、うん。電話くれてた？」

「うん。ヌナ、まだ仕事？」

「なんで？」

「あのさ〜、ヒョンが倒れちゃって」

「えっっ！！」


会社という事も忘れて思わず大きな声を出してしまった


「あ、いや、そんな大袈裟なことじゃないんだけど、風邪引いたみたい。
熱があるから先に一人だけ帰ったからヌナ、仕事ちょっと早く切り上げて行ってあげてくれる？」


「うん、分かった。わざわざありがとう」


慌てて電話を切ろうとした私に、ユチョンがマンションのオートロックの暗証番号を教えてくれた


自分のバッグを取りに戻ると、急いで宿舎に向かった


１時間後、マンションの下に着き、オートロックを開けてエントランスに入った


エレベーターを待ちながら、家の鍵は開いてるのか、それともインターホンを鳴らせばジェジュンが出るのか

そんな事を考えていた


彼らの住む部屋の前に着き、ドアを開けてみると、鍵は開いたままだった


「おじゃまします・・・」

小さくそう言って中に上がると、ジェジュンのいるであろう部屋の前まで行った


そこはドアが少しだけ開いていて、中から光がもれていた


ドアノブを取って、開けようとした瞬間にそのドアが開いた


「きゃっビックリした！」


・・・・・・


中から、ユンさんが出てきた

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