もう、忘れよう。

172歩目ー釘崎sideー ページ43

虎｢…っ！


そんなこと、思うわけないだろ！｣


虎杖が大きな声で反応する。


『重い』？


『嫌いならないで』?


重くて何が悪い。


嫌いになんてなってやんないわよ。



虎杖の声が予想より大きかったのかAが驚いた顔で此方を見つめる。


……A、私も虎杖と同じ気持ちよ。


A、私…今ね自分をぶん殴りたいの。


Aのことを知った気になってた。


Aのことで知らないことなんてないんだって。


だって私達、親友なんだから。


でも、


ーAが入院？


ー男に告白されてた？


ー自分の主治医からも見放された？


ーあの愛とかいう女に服を取られた？


初めて聞く内容が衝撃的すぎてただただ


ー口をつぐむしか無かった。


でも、1から考えてもAは悪くなんてない。


むしろあの愛(女)が10割中10割越して100悪いのに…。


…アンタは1人で抱え込みすぎなのよ！


釘｢……よく、耐えたわね。改めて思うわよ。
でもね、やっぱり…ディビジョンの奴らを許せねぇーわ｣


ふつふつと怒りの感情が沸いてくる。


……洗いざらいAの口から改めて辛かった過去を聞き出せたのよ。


……ディビジョンの奴ら全員に警告しといてあげるわ、アンタらは怒らせちゃいけない女を怒らせたみたいね。


釘｢……もし、次会った時はその沸いてる脳みそに供鳴りぶち込んでやる。｣


覚悟しとけよ、と低く呟けば横にいた伏黒がこっちを見ていた。







あんま、ジロジロ見てんじゃねーよ。


ー今の私は機嫌が悪いのよ。

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