もう、忘れよう。

154歩目ー愛sideー ページ25

Aちゃん、彼氏できたんだ……。


皆、傷ついちゃうだろうなぁ。


皆は私のことをとても優しく可愛がってくれるけどそれは妹みたいなものだよ。


Aちゃんは恋愛感情面で皆に愛されてるんだよ？


そういえば、左馬刻さんもAちゃんに告白したって聞いたなぁ。


羨ましい……。結局皆に愛されてるのはAちゃんだし…。


私が悪いことをしたって反省もしてるし、Aちゃんと友達にもなりたい。


それなのに……何でだろう。


こんな事思っちゃいけないのに。


ーーーーずるいよ、Aちゃん。


そう思っちゃう。


私だって好きな人だっているの。


でも、その人はきっとAちゃんのことが好きなの。


なんでAちゃんだけ、好きな人と結ばれるの？


私の恋は実らないのに？


いつまで反省すればいい？


こんなことをずっと考えてて夜シブヤの皆に話しかけられても答えられなかった。


………せっかく好きな人があんなに話しかけてくれたのに。


ちゃんと話そう。Aちゃんと。


そしてーーーーーーーー。


戻ってきた2人を見つけて私はAちゃんに声をかける。



愛「……話そうよ、2人きりで。」

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