別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

放課後の約束ーノーサイドー ページ42

やっと放課後になり、クラスメイトも全員帰ってしまった。










銀髪の少年と茶髪の少女だけがこの教室には残っていた。









「おい、話ってなんだよ。」






「隆に、謝りたくて。きちんと謝れてなかったから。」









銀髪の少年が瞳を見開くと同時に茶髪の少女が深々と頭を下げる。









少女は自分の胸に秘めてた想いを語り出す。







「私………隆のことがずっとずっと大好きだった。
隆のためにって尽くしてきた………いや、尽くしてきたつもりだった。


中学になって彼女がいるって知って………………
隆はその子にベタ惚れで。



私の事なんて眼中になかった。だから気に食わなかった。私のこの何年間も燻ってた想いはどうなるのって。




全部なかったことにするのって………、






辛かった、惨めで、暗くて、苦しくて。





私は隆のことが好きだった、大好きだった、愛してた。





でももう、断ち切るって決めたから。」










ーーーだから今日完全に未練をなくそうと思って。





ーーー隆、私を振ってください。



















美「こんな告白の仕方でごめんね。『大好きでした、隆。』」

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