別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

分からない ページ5

隆「……こんなことに誘える立場じゃねぇってわかってるんだけど。どうしてもAを誘いたかったんだ。」








グラッと心が揺れる感覚に落ちいる。こんな感情持っちゃダメなのに。









貴「…………………、」






隆「ダメ、か…………？」








私の機嫌を伺うようにそっと聞いてくるタカちゃん。何日前に私が本気で振った相手とは思えない。









貴「わかっ、た……。」











行くだけ。行くだけだから。













夢なんてもうタカちゃんには見ない、見たらダメなんだ。












貴「でもエマにも聞いてみないとわかんないから。」









タカちゃんが「……おう。」と一言言って小さく「っ…………ぁ！」と小さく叫んだ気がした。










貴「隆君、どうしたの？」








隆「あ、いや……何でもねぇ。じゃ、また連絡するな。……それから、」










また連絡くれるんだ…………、。








タカちゃんの声がぐっと低くなる……どうしたんだろう。









隆「美夢に気をつけろよ。なんかアイツ……この頃なんかコソコソやってるみたいなんだよ。もしかしたらなんか企んでるのかもしれねぇ。」












美夢ちゃんが…………？何で？









あんなハッキリタカちゃんにも振られたのに、まだ気があるのか。












それにまたなにか企んでる？









ま、きっと下さらないことだろうな。








貴「……分かった。気をつける、ありがとう。」








私にまた負けるに決まってるのに。












ーーーそう思ってた私が馬鹿だった。

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