別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

放課後の〜隆side〜 ページ40

今までのこともあって黙ってたけど、美夢の反省してる姿を見て、ほんの少しほんの少しだけ『そこまで言わなくても……』と思ってしまう。










きっとこれは幼なじみの……いや兄視点なんだろう。











その兄視点から言おうとしたら詩音から『黙れ』と言われたわけだが。










美夢と詩音の横でワタワタしてるA。……ワタワタしてるコイツもカワイイな、畜生。













詩音の方を見てなだめようとするAも。何があった知らねぇけど美夢の方をチラチラ見てるAも。




可愛すぎかよ、これ以上俺を好きにさせてどうすんだなぁA。











そうしてるうちにチャイムがなってしまった。これで美夢が謝り倒してる姿に心を痛めずに済む。











安心して教室に入ろうとドアに向かうと美夢が俺の方にスタスタと歩いてきた。











どうしたんだ、美夢。そう思って美夢を見つめると俺の瞳をじっと見つめて










美「今日の放課後、この教室で話があるから。来てくれるっ？」








と一言、言い放った。









話？何の話だ？








美「私にとっても、……隆にとっても必要な、話だよッ………。とってもとっても大切な話。」











知らず知らずのうちに俺は頷いていた。放課後、か……。








本当に何の話だろうな……。

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