別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

赦し ページ39

貴「私さっき、他のクラスの子から悪口言われてたんだけど……美夢ちゃんが庇ってくれたの。」









だから、お礼を言ってて……と説明する。








説明しても詩音ちゃんは納得してないようで。








美「あの……今更って思うかもしれないけど……本当にごめんなさい。」









瞳を伏せて謝る美夢ちゃん。他のクラスメイトはからも色んな声が聞こえてくる。









詩「ほんっとに今更よ。今までさんざん酷いことをしておいてさ謝罪だけで許されると思ってるの。」








詩音ちゃんが怒りをはらんだ声で言う。










クラ「謝ってるよ、あんなに偉そうだったのに……。」




クラ2「いやでも分かんないよ、また酷いことするかも。」









どの声も美夢ちゃんにとって優しくないもので。









隆「ッ……………、美夢……………。」










兄みたいな幼なじみの性だろう。タカちゃんが何か言おうと口を開いた。












なんて言うんだろう。











『やめてくれ』？それとも『言い過ぎだ』？











言葉に注目してたけど











詩「隆ィ………、口挟まないで。美夢を甘やかさない。」







隆「…………ウス。」










詩音ちゃんにピシャリと言いくるめられた。










詩音ちゃん………強。

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