別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

すくむ足 ページ34

何か堪えてるペーやんを見送り、掃除場所に向かう。ペーやん、何を思ってるんだろう……。









私の掃除場所は廊下。早く行かないとな………。








そう思って長い廊下を早足で通る。いつもの廊下がなんだか長く感じしてしまう。










そろそろ私が掃除をする廊下だ。特別教室という普段使われない教室の真ん前。







貴「さてと、じゃあ箒をとって………。」







その時特別教室から数人の笑い声が聞こえてきた。まるで人を小馬鹿にしてるような、嫌な笑い声。







「〜〜だよね！キャハハハ！」




「ムカつく！…………ねーよ！みたいな！」









いやでも………、悪口って決まったわけじゃないし。でもあの笑い声は、人をバカにしてる声にしか聞こえない。








別に誰の悪口を言うのは自由だし、それを態々止めるつもりは無いけどやっぱり気になるわけで。











思わず、息を潜めて音が立てないようにしてしまう。










声を聞くようにするとそれなりに聞こえてくる。









声から聞くにどうやら隣のクラスの子らしい。実際に少し空いてる扉から見ると話したこともないような子が笑っていた。








「チョームカつくんですけど！」




「分かるぅ！私らの方が可愛いじゃんね！」







やっぱり悪口だった…………。仲がいい子の悪口だろうか。








「「もう消えろよ、A！」」










え、私？

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