別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

心変わり〜美夢side〜 ページ22

貴『ッ………………。』


美『さ、刺さっ………きゃぁぁぁぁぁッ！』







1週間ほど前に起こったことを今でも鮮明に思い出す。彼女は……刺されそうな私を庇った。











まさか、あそこで裏切られるなんて思わなかったの……。だって修二「美夢の味方」って言ってたんだもん！










あそこで刺されそうになるなんて思ってなかったの！あの時は本当に生きた心地がしなかったッ………。











私の代わりに刺されてくれたA。








血が飛び散ってとってもとっても痛そうだった……。









…………私をなんで庇ったのっ？だって私は貴女を殴って蹴ったりしていたのにッ……………。










エ『なんでAが刺されなきゃいけないの！Aが何したって言うの！？アンタみたいな最低なヤツじゃなくてなんでAが………。』









あのマイキー君の妹から言われた言葉。胸ぐらを掴まれて思わず「ご、ごめんなさ……」と声が出ちゃった。









だって………あの子の顔とっても怖かったんだもんっ。










まるで般若だったんだからっ！！









まぁ、それはそれとして……どうして私を庇ったのか、私が同じ立場だったら迷わず私が助かるように突き飛ばしたのに………。











複雑な……でも青い顔をしたAを目の前で見つめる。腕には痛々しい絆創膏とかがいっぱい貼ってある……。










美「ごめんなさいッ……………。」










咄嗟に出た言葉に驚きながら口を塞ぎながらAの前を後にした。

二学期スタート→←あれ………………？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す