別れちゃったけど……【三ツ谷隆】

今私は〜美夢side〜 ページ37

2人の方を見ると「な、何よっ……」と教室を飛び出していった。










反論に困ったらすぐに逃げるのも前の私に似てるな。









とっても思ってたより惨めだ。これは確かにみんなも離れていくはずだよね。








貴「ぅ……………、ぐすっ…………………。」










教室の外から何かをこらえるような泣き声がする。その声に聞き覚えがあった。










この綺麗な高い、泣き声は









美「A、ちゃん………………？」









そっと口に出すと沈黙の後「……………うん。」と返ってきた。









今、会うのは気まずいなぁ。私はまだAちゃんにとって恐怖の……憎しみの対象に入ってるんだろうし。











貴「………庇ってくれて………ありがとう。」









聞こえるか、聞こえないかの声で言われた言葉。その言葉は私の全身を分からないむず痒さと共にゆっくりと廻っていく。










美「ううん………、私は思ったこと言っただけ。あの2人、中学1年の頃から隆のことが好きだったんだって。」











あのふたりを庇おう、とは思わないけど一応補足する。








貴「モテモテだなぁ、タカちゃんは。」








声からして苦笑いなのだろう。フフ、という声が聞こえてくる。









美「そろそろ掃除時間終わっちゃうよ。早く戻ったら？」








貴「うん、………一緒に戻る？」











え、なんで？私、貴女に酷いことを………………。









貴「私が、一緒に帰りたかったから。」









美「…………うんっ。」

反応→←美夢ちゃん

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