別れたいのに…【三ツ谷隆】

波乱の予感 ページ48

貴「やっと着いたー………！」









バスに乗って4時間半。私たちは臨海学校に来ていた。









途中にトイレ休憩とかあってほんと長かった………。









バスに座ってただけなのにやけに疲れた………。





貴「うわ……………、海だ……………。」







キラキラ反射しててほんとに綺麗。






ペ「来たな！やっと実感湧いてきたぜ。」





腰いてぇ…………、と呟きながら後ろから声をかけてきたペーやん。






ペ「俺と同じ班になってくれてありがとな！Aと一緒で嬉しいぜ！」







ニカッと眩しい笑顔を向けるペーやん。








ペーやんと私が何で浮気してるという発想に至ったのか少し分かった気がする。






ペーやんは優しすぎるんだ。きっと……だから美夢ちゃんが「私を好きなんじゃないか」って言う妄想に至ったんじゃないか。






貴「ペーやんって優しいね、好きな子とか以外にしか『一緒の班になれて嬉しい』なんて言っちゃダメだよ。

勘違いされたら困るでしょ。」





ペーやんのためを思って少し冗談っぽく注意する。









ペーやんの性格というのは分かってるけどこんな事とかこんなに優しい顔は好きな子以外にしちゃダメだ。







ペ「？俺、Aのこと好きだぜ？」



貴「それはlikeでしょ、私が言ってるのはLove！」






するとペーやんはため息を着いた。え、何？







ペ「こんなことすんのAだけだ。この感じ……なんかわかんねーけど。」






顔に熱が集まってくるのが分かる。







嘘……………、もしかして。









隆「あそこにいるのはAとペーやん、？」

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