別れたいのに…【三ツ谷隆】

相談相手2 ページ19

2人には敵わない。







私は2人に少しづつ話し始めた。今日あったことを一通り話しておきたかった。







同じ中学に可愛い幼なじみが来たこと。








しかも同じクラスで隣の席を譲ったこと。







タカちゃんも頭を撫でたり頬を触りあったりしてイチャ着いてたこと。







家庭科で同じグループで私のことを嘲笑ってきたこと。








「屋根裏を色違いにする」と意味深なことを言っていたこと。








こころない言葉を言われたこと。そして私がそこで泣いてしまい、タカちゃんが美夢ちゃんを宥めて注意したこと。








その後も大声でイチャついてたこと。








改めて話すとほんとに1日であった内容か、と疑ってしまうくらいの濃さだった。









貴「ってことがあってさ………私どうしていいかもうわからな………」







エ「何それ許せない!!」






言い終わらないくらいにエマはダンっと殴ったーー私の家の壁を。







橘「……ちょっと許せないかなぁ、ミツ谷くんって今どこにいるの？」







笑顔でグーを作って殴る準備満タンなヒナ。







貴「ちょ、ちょ……エマ……どこ殴ってんの！？」







そう言ってもエマは「これをその女と思ったらつい……」と真顔の表情。







私の壁を美夢ちゃんに見立てないでください、壁壊れますから本当に。







ヒナはヒナでめっちゃ怖い。








美人が怒ったら怖いって言うじゃん？その典型的なタイプなんだよな、ヒナって…………。









橘「大丈夫だよ、ちょっとえいって頬を少し強く叩くだけだから。」









そして意外と物騒。

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