ブルーロックのマネージャーは自分のセカイに閉じこもってしまいました。【ブルーロック・プロセカ⠀】

閉じこもるまでーー日 ページ9

｢アンリさん…………！｣










大丈夫ですか、と身体を起こす。どうやら肩に当たったらしい。













肩を抑えながら少し痛そうにさするアンリさん。
……………どうしよう、私のせいだ。



















私が、当たらなかったから。



















アンリさんに迷惑を、かけた。



















｢うん、私は全然………。Aちゃんが無事でよかったよ。｣














自分が痛い思いをしているのにかすり傷ひとつない私を心配するなんて、この人はどこまで優しいのだろう。














｢私のせいで…………………。｣

















アンリさんが｢そんな……………｣と言ったその時みんながバタバタとこっちに慌てて走ってくるのが見えた。



















……………あ、まずいな、なんて思っても、もう遅い。
みんなが私たちの方に走ってくる、近づいてくる。



















多分、また私のせいにされる。要らない、って怒られる。また、私の心が死ぬ。



















｢アンリさん、大丈夫ですか！？｣



















潔くんが心配して近づこうとしている。寄ってきたzチームのみんなも心配そうにアンリさんを見ていて。



















思わず私もアンリさんの方を見てしまう。















｢私は大丈夫！Aちゃんが無事でよかったよ。｣


















心の中で｢本当にごめんなさい｣と何回も謝ってしまう。
救急箱の中を開こうとしたら｢おい。｣と低い声が私を遮った。



















この声は、怒りに震えてる声は、潔くんだ。



















｢良かったな、優しい優しいアンリさんが庇ってくれて。




なんて、言うとでも思ったかよ。
どうして、アンリさんを庇わなかったんだよ。｣



















身が凍ったような気がした。

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