ブルーロックのマネージャーは自分のセカイに閉じこもってしまいました。【ブルーロック・プロセカ⠀】

マネージャーに会えた〜國神side〜 ページ22

「アンリさん！！！ちょっと今いいっすか！！！」













結局俺はあの後現実の世界に返されてしまった。そうなってしまったのが悔しくて。
またAが独りになってしまうのが悲しくて、怖くて。
















真っ先にアンリさんの元へ向かった。あの人も彼女のことをよく見てくれたうちの一人だから信じてくれないかもしれないけど、悪いことは言われねぇと思う。



















「く、國神くん！？」

















俺を見るなり、瞳をめいいっぱいに開くアンリさん。普段は話しかけるタイプじゃないから驚いているんだろう。



















でも、アンリさんからどう思われるかなんてどうでもいい。Aのことを救えるなら、どうでもいいんだよ、そんなことは。



















「ちょっと聞いて欲しい話があるんすけど………いま良いすか？」



















そう言うとアンリさんはいつも通りに「別にいいけど………。」と見てたパソコンを閉じて俺と向き合ってくれた。



















そして俺は自分が見たもの、Aが今何処にいるのか、Aが今どんな状態なのかをアンリさんに説明した。



















ーーーそしてあの、ツインテールの女子のことも。



















歳は俺らと同じくらいだろうか。だけど、目が合った時に不思議と『コイツらは俺とは違う、存在なんだな』と分かった。



















まだ信じてくれるか分からねぇから、大体のことを言うことしかできねぇけど…………。



















アンリさんには信じて欲しい、俺が見たのは夢でもなんでもない。現実なんだと。



















俺と同じくらい、Aを大切に思ってくれてる人なんだって、分かってるから。



















ずっと監視カメラに張り付いているせいでドライアイになって充血している瞳も、酷くなっている隈も、たまにふらついているところも、全部全部知ってる。



















それくらい、本気でAを探してんだよ。



















ーーーどうか、俺の話を信じてください。



















全てを話し終わった俺は深く、深く、彼女に頭を下げた。

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