バイバイ、クラピカ (ページ5)

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episode3 ページ5

結局は私は彼女の質問に渋々答えることになった。彼女は私の瞳を見ると彼女の口元が弧を描いていた。

「うーん、今のは言い方が悪かったわね。じゃあ聞き方を改めようかしら。

第287期生(・・・・・・)の新卒ハンターさん。」

思わず肩がビクッと思わず動いてしまう。どうして、私が今年合格したってわかるの？
ハンターライセンスに書いてあったのを見た、とか？

いや、その可能性は低い。

なぜなら彼女が私のハンターライセンスを拾ったがそのそれはほんの一瞬…………2、3秒だけ。その間に情報を盗み見るなんて出来た可能性は低いのだ。

「どうして…………。」

「なんで分かってるの、って顔してるわね。そんなの簡単よ、私はねこう見えて長ーくハンターをしているの。
女のハンターなんてなかなか珍しいわさ。

だからある程度の女ハンターは把握してる。だけどアンタみたいな顔のハンターは私の記憶にはいない。だから分かったって訳。」

私が質問をする前にペラペラと解説を言われてまるで立つ瀬がない。
というか、この女の子ハンターだったの？？？

でも喋り方や雰囲気がガラリと変わった彼女にその質問をしたらダメな気がした。

「そうなんですか…………………。」

そう言うしかないこの雰囲気。そしてさっきからブーブーと言っている場違いな私のケータイ。
電源切ればよかったわ。

クラピカと別れたその1時間後からケータイが鳴り止まないのだけが少し怖い。

携帯を開くとそこには『どこに行った』『ずっと一緒だと言っただろう。』『私から離れるなんて今更許さない。』というメールが届いていた。

…………今更バカじゃないの。

私のことなんてもう好きでもなんでもないくせに。

今頃マリアちゃんと仲良く楽しくでもしてるんでしょ、私に連絡してくるなんてありえない。

電話番号、変えようかななんてひっきりなしに届くメールを見ながらそう思った。