記憶が消えたとしても〜桃音side〜 ページ41
桃「あれ、ここは………？」
見渡す限りの真っ黒な闇。何となくだけどここが夢の世界なんだと気づいた。
後ろから『クスクス……』という声が聞こえた気がしてパッと振り向く。するとそこには………。
『あ、やっと気づいた！こんばんは、私。』
薄ピンクの髪に水色の瞳、見覚えしかない風貌の女の子………つまり私がニコニコと立っていた。
『あんまり警戒しないで？私はAちゃんのお話しに来ただけだから。』
桃「Aちゃんの？」
思わず声を上げると私はニコッと笑顔で口を開いた。
『そうそう、Aちゃんのこと。
私ね、Aちゃんが記憶が消えちゃった訳だけど、私はあの子のこと、もう好きじゃないなぁ。』
桃「えっ、どうして………。」
私は笑顔のまんま口を動かし続ける。
『だって、私のことも硝子ちゃんのことも他の人のこともぜーんぶ忘れちゃったんだよ？あれだけ可愛がってあげたのにね。』
�爐△譴狼�憶喪失だから………！�瓩隼廚錣唆�んでしまう。
『うん、知ってるよ。でもっ、だから？って感じしない？あれだけ仲良しだったのに忘れるなんて酷いよね？』
私は声が出なかった。いや、彼女のことの言ってることが分からなくて出なかったんじゃない。
ーーー
Aちゃんが目を覚ました時に少し思ってしまったの。
『どうして私のこと忘れるの』って。『あれだけ仲良しだったのに忘れるなんて。』って。『悟と傑のことを忘れてても良いから私のことを覚えてて』って。
こんな汚い想い、貴女に合わせる顔がないよね？
でも、こんなことを思ってもまだ貴女と一緒に居たいから。
桃「確かにそんなことも思ったりした。………私の事、Aちゃんが覚えてなくてすごくすごくショックだった………。
でもね、そうなっても！Aちゃんがどうなっても私はAちゃんが大好きだから！
記憶が消えたとしても、私の自慢の大っっ好きな後輩なの！！」
そうニヤニヤと薄気味悪く笑ってる私をきっと見つめると
『その言葉が聞きたかったのっ！』
嬉しそうに、泣きながら消えていった。
ーーー目を覚ますとあの夜蛾先生から借りた本は無くなっていた。
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くらげ(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました🥲思わず主人公とキャラとの関係が程よくて好きでした……(><)読みやすくて良かったです。 (7月27日 22時) (
レス) @page49 id: a9ba311e8f (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 間違っていました、訂正しました。ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - すみません…間違えました…ページ４７でした…。😖🙏🏻 (7月24日 20時) (レス) @page47 id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - しろりんさん» 訂正しました、ご指摘ありがとうございます。 (7月24日 20時) (レス) id: 965d102c72 (このIDを非表示/違反報告)
しろりん(プロフ) - ページ４６で『家入先輩』が２つあります…。『歌姫先輩』ですよね…？😳 (7月24日 20時) (レス) id: 2a6843f9ca (このIDを非表示/違反報告)
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