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episode3 ページ4

「………悟、ダメ!!自分のお嫁さんにそんなこと言ったら!!」

















一触即発の中、声を荒らげたのは瀬戸内さん。
こんな中でも諌めようとしてくれる瀬戸内さんはとても良い人だと思う。
















こちらを向いて彼女が口を開く。














「Aちゃんも、ごめん……………ゲホゲホッ、ゲホッ!!」


















その刹那ゲホゲホ、といきなり激しく咳き込む瀬戸内さん。
















五条悟に詰め寄ろうとしたのだろう、でもそんなことはなく彼女の細い体躯は下にずり下がる。
彼の方から「桃香!!」と叫ぶ声が聞こえる。心の底から焦ってるような、そんな声。
















「ぁ…………、大丈ッ…………………ゲホゲホっ!!」


















私も思わず「瀬戸内さん!!」と声をかける。それくらい彼女がきつそうな雰囲気だったから。
いつも咳き込んだ、だのなんやかんや言ってるから身体が弱いことは知っていたけど………。
















まさかここまでだったとは…………。














「とりあえず、座りましょう。瀬戸内さん。」

「う、うん…………。」
















私が促すと息も絶え絶えになりながらこくん、と涙目で頷く。
















こんなことを思うのは不謹慎かもしれないが何故五条悟が彼女を好きになったのか分かる気がする。
放っておけないんだ、彼女は。

















庇護欲がそそられる、とでも言おうか。とにかく守ってあげたくなる。



















「お前っ!!桃香に触んなよ!!」

「そんなこと言ってる場合ですか?」
















私のことがよっぽど嫌いなのだろう。瀬戸内さんに手を伸ばすけど私がいるためか睨みつける彼。
















背中を摩ってあげると「ゲホッ………。ハァハァ………。」とまだキツそうなのが伝わってくる。
これは彼が過保護になるわけだ。
















五条悟が横で「さっさと離せよっ………、」だの「ブスのくせに………、俺のに触んな………!!」とすごい剣幕でぶつくさ言っている。















…………………人の命がかかってるかもしれないのに、この人は。

















「桃香に何かしたら許さねぇからな!!」

「じゃあ何かしたらどうですか、文句ばかり垂れてないで家入さんを呼びにでも言ってくださいよ!!!」
















初めて彼の顔に青筋が浮かんだ気がした。

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- 面白すぎる!!!更新楽しみにしてます!!! (12月28日 2時) (レス) @page4 id: e366ea730f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水晶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月25日 12時

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