アイドル5 ページ6
桃「う、うん……!よろしくね。白雪君。」
そうだ、そうだわ……。
思い出した。
この頃話題の和風バンド『花鳥風月』のメンバーで中性的な美貌と物腰の柔らかさが人気なアイドル『白雪麗』!
何で思い出さなかったのかしら。
麗「今何してたん?話しかけてもこっち向かないから気になってしもうて……。」
花が舞いそうなくらい可愛い笑顔を浮かべる白雪君。というか京都弁なの……。
まぁ、雰囲気に合ってるといえばあってるけれど。
桃「今?ちょっと次のお仕事の考え事してたの。」
麗「そうなんやね、こんな時にまで考えるなんてすごいなぁ。」
そうかしら、私はお仕事のために努力をしたり考えたりすることが楽しいから苦にはならないけれど。
桃「学校で他にすることもないし…、っていうか単純にお仕事が好きなんだ。」
白雪君の瞳が少し見開いた気がした。あれ……?と思ってる時にはもう元に戻っていた。
茶色の髪がサラサラと彼が動く度に揺れて、翠色の瞳が薄く細められる。
麗「お仕事が好き……か。いい言葉ですね。わてもお仕事好きなんです。」
この人はなんて
穏やかに綺麗に笑うんだろう。
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