正体を知ってるだけ。【セーラームーン】 (ページ3)

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episode1 ページ3

「私絶対、選択肢ミスったと思うのよ。どう思う？」

ザワザワとクラス中がざわめく中で今人生相談中。セーラー戦士でもないのに私の部屋で作戦会議するくらいにみんな、私の部屋に入り浸ってる。

みんな仮にも誇り高い戦士でしょ、なんで関係ない私の部屋を使うかな。

「それ私に相談する！？」

ぶー、と頬を膨らます月野うさぎことセーラームーン。金髪にくるくるのお団子頭がトレードマーク。

「いやほら、元凶に相談するのが1番と思って。」

だいたい、こうなる前は話した回数も少なかったのに。見られた、と彼女たちが確信してから何故か彼女といる時間が増えたのだ。

それは私の平和な学園生活が終わると告げられたもの。

「別にいいじゃーん！Aだって良いよって言ってくれたじゃん！」

「じゃあ、あそこで普通はるかさん引っ張り出してくる？」

心臓止まるかと思ったじゃん。人生初の壁ドンまさかはるかさんにやられるとは思わなかったわ。

私はあの方が苦手。なんかこう、みちるさんも苦手だし遠目で見ていたいというかなんというか。

あと初めて会った時「可愛いね、」と言われたり「君のことを知りたいな。」と腰を抱き寄せられたり少女漫画かなぁと遠目になったことを思い出す。

「あんな笑顔で『君の部屋に入れてくれる？』って言われたらそりゃあ通すよ。」

「ドキドキしたでしょ？」

別の意味でドキドキだったわ。