episode1 ページ2
貴「あーー……なんで私って青春出来ないのかなァァァァ。」
部室の片付けをしながら呻き声を上げる。……一人しかいないから声が響く。
選手は部活中のためいないし、いて欲しくない。私が奇声上げてたのがアイツらにバレるから。
私は上を向きながら奴らのタオルをクッソ丁寧に畳む。
特に福ちゃん先輩のタオルは丁寧に。
貴「高校に入ったら色々期待してたのに、なんで全国強豪部に入っちゃったかなぁ゛ぁ゛ぁ゛」
真「先輩、変な声上げてないで仕事してくださーい。」
後ろの扉からガタッと可愛くない後輩パート1が入ってきた。もう休憩に入ったのか。
だったら早くスポドリも持っていかないとだ。
…………ん?私は部室にかかってる時計を見る。まだ4時ちょっと。まだ始まって10分ちょっとしか経っていない。
真「……サボりました☆」
貴「サボりました☆じゃねぇよ。何やってんだよ。お前こそサボらず部活に戻れ。」
福ちゃん先輩を困らすんじゃねぇ。蹴るぞ負ける自信しかないけど。
真「だって先輩が奇声出してるから………。」
貴「仮に聞こえてたとしてたらお前の耳が怖いわ。部室から練習部屋まで何メートルあると思ってんだ。」
あぁもうこの可愛くない後輩パート1のせいで何を考えてたか忘れたじゃん。
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