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「しかもなんだ、この髪色は！！！」
……………一瞬のこと。一瞬の事だった。
グイッと言う音とブチッという音がする。ふわりと身体が宙に浮く。
………しかもかなりの近距離で。少し遅れてきたのは結構な痛み。
目の前にはあの薄ら汚いオジサンの顔。
私の体重の重心は上に行ってしまっている。………、いきなり髪を引っ張られて理解が追いつかなかった。
「い゛ッ…………………！！！」
この声で私は�犧�自分をされているのか�瓩鯒�知したのだ。………今私は髪を引っ張られている。しかも罵倒の言葉付きで。
最初にでてきた感情は�牴�しさ�瓩鉢狹椶雖瓠�
『こんなオッサンにどうして』という怒りと『何も出来ないなんて』という悔しさ。
せめて、この男がどういうことをしてくるのかとか、そういうことが分かるなら、予想できるなら、こんなふうにはならなかったのに。
「このふざけた髪色は何だ、全くこの頃の若者は！！
学生さの欠片もねぇな！！
全く女の癖して、ふざけるな！！！」
その言葉とともにかなりの更なる痛みが頭に走る。
…………コイツ、また私の髪を抜きやがった。
ふざけた髪型
学生らしさ
女の癖に
やばいわ私、抑えるの、抑えるのよ。
私がキレそうな言葉を確実に踏み抜いてきやがってる、このおっさん。
「もっとその生意気な面と髪を見せてみろ！！！ほら、このアバズレ！！俺が切ってやる！！！」
「あ゛？」
自分と声とは思えないほどの声が出た。
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