検索窓
今日:3 hit、昨日:23 hit、合計:11,621 hit

episode1 ページ2

「は、……………………?」
















思わず驚いたような、間抜けな声が口からこぼれる。久しぶりの皆の朝餉のはずなのに、どうして私はこんな間抜けな声を出してるんだろう。


















理由は見てしまえば簡単。
















私の初期刀の加州が私に話がある、と切り出して話した内容。



















「主……………、俺主じゃなくて見習いの方に愛されたい。つまり、主には見習いがなって欲しい。」
















私がぼーっとしてるから聞こえてない、と判断したのかなんなのか。2回続けて同じことを言ってくる加州。
…………違う、違うの。同じことを聞きたかった訳じゃない。



















「えっと、……………どうして。そんな、急に。」

















急な初期刀の言葉にこれだけしか反応出来なかった。

















「急なんかじゃないよ、俺ずっと考えてた。俺だけじゃない、皆、…………皆考えてた。今のままの主と見習い、どっちが自分たちの本丸で相応しいんだろうって。」
















そんな、

















そんなこと考えてたの



















昨日だって爪に紅色のマネキュア塗ったでしょ。

















塗った爪を見て『主はぶきようだね、』って笑ってくれたでしょ。



















ふと、縋るような想いで加州の爪を見る。私と、初期刀の絆を見るように。


















「それに、ぶっちゃっけ見習いの方が器用でさ爪に紅塗るの上手なんだよね。」

「私、昨日塗ってと言われたので塗っちゃいました………。だってあんなのじゃとても可哀想で………。」



















加州の爪は綺麗に(・・・)塗り直されていた。

episode2→←Prolog



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
426人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

翠海(プロフ) - 続き待ってます!! (5月7日 19時) (レス) @page4 id: 1e3269588f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:水晶 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年2月7日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。