私の隣に貴方は必要ない

やらかした(過去) ページ8

※2日前に戻ります！

ここは甘味処。


周りは年頃の女子か恋人がたむろってる。私の目の前にいるのは親が決めた婚約者、煉獄杏寿郎。


今も相変わらずメラメラと熱気が伝わってきそうな眼圧。


そして私に向けるのは甘い視線ーなんかじゃなくてただの憎しみ、興味のない目。


普通、婚約者兼恋人とのひと時って甘いものじゃないのか、って？


ーー笑わせないでよ、煉獄と甘い雰囲気なんて天地がひっくり返ってもなるわけない。


それに彼には好きな人がいるらしい。


その相手こそーー


美「本当に私まで来てよかったの？2人の話なんでしょ？」


私と彼を交互に見て下を俯く、クソ女こと美月。


でもこっちを見る時はいつでもまるで「私の方が愛されてるのよ。」っていう雰囲気？視線がすごいのよ………。


なんで煉獄はコイツなんかを連れてきたんだろ。


煉獄から文を貰って自分の任務が押してるって言うのに時間を使ってあげる私って優しいわ〜。


煉「早速本題に移らせて貰うが……君は強いから独りでも生きていけるだろう。俺と婚約破棄してくれ。」


…………は？


美「いきなり本題に入ったらかぐやちゃん、可哀想………。だってきょうじゅろうの事、大好きだったんだよ？」


いやそれは無いけど。


もしかして、美月に誘惑された？骨抜きにされた？


煉獄のことはLoveの意味では好きではないけど幼なじみのようなものだから信じたいわ………。


煉「構わん！それに俺に好きな人がいる！心に決めた大切な人が！君と違ってお淑やかで優しい人だ！」


貴方が言う好きな人、私の方を見てほくそ笑ん出るんだけど？


何、これ…………。


貴「くっだらねぇ。話ってそんだけ？私、この後用事入ってんのよね。文ですれば良かったじゃない。婚約破棄しますって。」


あら、言っちゃった。


私って正直者なのよね。


煉「っ………！そういうところが可愛くないと言ってるんだ、それに話というのはこれだけではない！」


貴「は？あんたに可愛いと思われようが思われまいがどーでもいいわ。それにうっさいんだけど。
音量上げないと話せないの？」


美「酷いよ、かぐやちゃん………。私、きょうじゅうろうの心配してきて良かった…………。」


その後も「他に好きな人がいるのだろう！よもやアバズレだな！」とか「えぇ………ふ、不潔………。」とか一方的に言われた。









………そろそろ黙らせていいわよね？

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