35:本音の隠伏 ページ22
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剣持さんの後を追うように部屋を出ると、先に部屋から出ていた剣持さんが加賀美さん達に伏見さんの部屋で生活することを伝えていた。
幸いここの寮生は全員優秀だし魔法使いだっているから修復魔法を使えば壁は2，3日で元通りになる。まぁ剣持さんは壁が修復したとしても暴走期が終わるまでは伏見さんの部屋にいるだろうけど。
私の匂いが染み付いているであろう部屋にいるよりは断然マシってみんな思ってるだろうし。
これからは誰も来ないような場所で練習しなきゃな、なんて反省していると不破さんと黛さんが傍に寄ってきた。
不「Aちゃん、もちさんと何話してたん？」
「暴走期の抑え方を一緒に考えようって話してました。」
不「抑え方って……そんなのあるん？」
黛「ないから考えようってことじゃない？それより身体怠かったりする？睡眠魔法かけたからちょっとだけ心配で。」
「怠さは全然ないです。止めてくれてありがとうございました。」
そう言いながら髪の毛を耳にかけると、私の手元を見た不破さんが少しだけ嫌そうな表情に変わった。
どうかしたんだろうかと思って不破さんを見つめる。と、不破さんは私の手を掴んで薬指を撫でながら「ここ、怪我したん？」なんて聞いてきた。
左手の薬指、そこは剣持さんに噛みつかれた部分で。
誤魔化そうにもこんなに綺麗に跡が残っていたら誤魔化しようがない。
「ちょっと怪我しただけです。痛くもないし大丈夫ですよ。」
黛「指輪みたいな傷跡なんてどうやってついたの？」
不「Aちゃん指輪とかしてなかったよな？」
「それは……」
剣持さんに噛まれました、なんて言えば危険だって判断されるかもしれないし、くっきりと薬指に付けられた噛み跡は何だか恥ずかしくて口を噤んでしまう。
そんな私の考えを察したのか、剣持さんが「僕が掴んでついた跡です。」なんて言いながら申し訳なさげに笑った。
剣持さんも隠してるし、"噛んだ"っていうのは秘密にしないといけないことなのかもしれない。
確かに薬指の噛み跡なんて結婚指輪みたいだし、こんな部分を噛みましたなんて言うのは剣持さんからしても恥ずかしいのかもしれない。
それにしても見れば見るほど指輪に見えてくるな、なんて考えていると私も少し恥ずかしくなって顔に熱が集まる。そんな私の表情を見ていた剣持さんが微笑んでいたなんて全然気づかなかった。
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葵 - この作品マジで私が出会ってきた作品の中で一番好きです！ (2月10日 22時) (
レス) @page38 id: 69a42b17dc (このIDを非表示/違反報告)
黒柚木 - 一気読みしました！kidとrlnの登場がうれしすぎます…！次回も楽しみにしています！ (2月7日 12時) (レス) @page33 id: 5e10f7df77 (このIDを非表示/違反報告)
ペン(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく見てます！！まさかの幼馴染に発狂しましためっちゃ好きですありがとうございます。これからも楽しみにしてます！ (1月27日 23時) (レス) id: 5e2227c856 (このIDを非表示/違反報告)
蛙猫(プロフ) - 逆ハーレムのお話の中でもとても面白い作品でした。 (11月5日 13時) (レス) @page30 id: 94cbed9533 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - 本当に本当に主様の作品が大好きです。この作品一生愛します (11月3日 18時) (レス) @page30 id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Momo_UxxU_
作成日時：2023年2月4日 19時
