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今まで聞いたことがないくらい大きな音が響いて急いで音のした方に視線を向ける。
ここ数日で、剣持さんの部屋からする物音には慣れていたけどここまで大きな音がすることなんてなかったからびっくりして動きが止まってしまう。
少し砂埃がしていて何が起こったのかよく見えないけど、誰かが部屋の中にいることが分かった。
一体誰が入ってきたんだろう、そう思って目を凝らすと紫色の髪の毛が視界に入った。
「け……んもちさん？」
剣「それ、わざとですか？」
「何の話して……」
昨日部屋に連れ込まれた時と同じで普段とは違う剣持さんの獣のような瞳に怯えている私の姿が映る。
昨日は自分で制御できていたけど今日は違うかもしれない。いや、たぶん昨日より今日の剣持さんの方が危険だ。
だって……昨日よりも危険な雰囲気が漂ってる。
とりあえず逃げなきゃいけないって、そう思っても能力の使いすぎで脚どころか身体中痺れているから逃げようにも逃げられない。
そんな私を見た剣持さんは私の手を掴んでそのままベッドに倒れ込んだ。
剣「僕の部屋に染みてくるくらい甘い匂いを充満させるなんて、本当に危機感ないですよね。」
「ちよ、まっ……」
剣「もう待ちませんよ。」
私の手を掴んでいる剣持さんの腕に力が入り、痛みから顔を歪めた。
鋭く尖っている爪が手首に食いこんで血が出ている気がするけど、剣持さんの力が強すぎて振り解くことができない。
1番最初に能力を使った時の何倍にも濃くなっているこの空間で獣人の剣持さんが“誘惑”に耐えられるはずがない。
このままじゃ確実に喰べられる。
そんな想像をしたせいで背筋がゾッとした。
剣「僕、無理やりは好きじゃないって言ったじゃないですか。」
「え、あ、はい。」
剣「でも誘惑したのはAさんからですし。大丈夫ですよね？」
嬉しそうに微笑みながらそう言った剣持さんに言い返す前に唇を塞がれた。
時折唇を噛まれて、本当に獣が貪っているようなキスをされて頭がごちゃごちゃしてくる。
ふわふわした尻尾が内腿に触れてつい脚を動かしてしまう。と、剣持さんは私が動いたことに気づいたみたいで、わざとらしく尻尾を揺らした。
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葵 - この作品マジで私が出会ってきた作品の中で一番好きです！ (2月10日 22時) (
レス) @page38 id: 69a42b17dc (このIDを非表示/違反報告)
黒柚木 - 一気読みしました！kidとrlnの登場がうれしすぎます…！次回も楽しみにしています！ (2月7日 12時) (レス) @page33 id: 5e10f7df77 (このIDを非表示/違反報告)
ペン(プロフ) - はじめまして、いつも楽しく見てます！！まさかの幼馴染に発狂しましためっちゃ好きですありがとうございます。これからも楽しみにしてます！ (1月27日 23時) (レス) id: 5e2227c856 (このIDを非表示/違反報告)
蛙猫(プロフ) - 逆ハーレムのお話の中でもとても面白い作品でした。 (11月5日 13時) (レス) @page30 id: 94cbed9533 (このIDを非表示/違反報告)
(^o^)/(プロフ) - 本当に本当に主様の作品が大好きです。この作品一生愛します (11月3日 18時) (レス) @page30 id: b873b0040b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もも
| 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Momo_UxxU_
作成日時：2023年2月4日 19時
