【逆.ハ.ー】純.欲サディスティックナイト (ページ4)

今日:119 hit、昨日:209 hit、合計:480,187 hit

・ページ4

・

次起きた時には白髪イケメンも甲高い声をあげていた女の子も消えていて、ソファの上で寝かされていた。さっき目が覚めて飛び起きたら周りには誰もいなかったけど私の身体にはブランケットがかけられていて、鼻血が付いたはずの手も綺麗になってる。

あの白髪イケメンさんが運んでくれた可能性は高いけど、あの状況で女の子をほったらかして別の子を運ぶはずがない。傍から見れば私なんて覗き魔だし不法侵入者だし。

女性関係でのトラブルが多いとは言ってたけど学校の敷地内で窓を開けたままあんなことできる勇気がすごい。私よりも余程サキュバスに向いてると思う。

ソファに座り直してそんなバカげたことを考えていると、部屋のドアが開いて赤メッシュの男の子が部屋に入ってきた。

「あ、起きてる。」

「え、ぁ、すみません。ここって、」

「ちょっと待ってて。社長呼んでくるから。」

私の話なんて聞く耳も持たずに部屋を出て行った彼の後をぽかんと見つめていると、お楽しみ中だった白髪さんと薄い茶髪の子が部屋に入ってきた。

さっきの赤メッシュさんもそうだけど妙に顔が整ってて目を奪われそうになるけど、部屋で行われてた光景を思い出して「さっきの、」なんて呟けば鋭い眼付きで睨まれた。別に怖いとかそういう感情はないのに妙に圧を感じて無意識の内に口を閉じてしまった。

「勝手に人の部屋に入ってきて邪魔したくせに謝罪すらねぇのかよ。玄関閉め切ってる時点で監視役なんていらねぇって言ってるのと同じだって気付けよ。」

「まぁまぁ葛葉、落ち着いて。」

そう言ってなだめようとする茶髪さんを押し退けた白髪さんは私の腕を強引に掴んでそのままソファに押し倒した。それだけでもびっくりして思考回路が止まりそうなのに、首筋に舌が這う感触が伝わってきて身体が強張る。

混乱してる私なんて無視して白髪さんは「お前があの女の代わりになれよ。」なんて耳元で囁きながらシャツの中にゆっくりと手を入れた。

ここで冒頭に至る。

侵入の代償があまりにも大きすぎて声が出てこない。

そんな情けない状況に立たされているのだ。